第1回 鹿野を切り撮れ!フォトコンテスト2018 各賞決定!

鹿野を切り撮れ!フォトコンテスト2018への沢山のご応募ありがとうございました。

栄えある第1回の受賞作品を今回の審査委員長であるプロ写真家の鹿野貴司(しかのたかし)氏の講評と共にご紹介いたします。

■大賞「網代の舵取り」 井生 よし江大賞「網代の舵取り」 井生 よし江

被写体そのものの躍動感に加え、ストロボの光によって筋肉美も感じられる写真になりました。回している車輪もしっかり見えていますし、後ろで押す人たちの表情が写っているのもいいです。同じときに撮影されたと思われる写真を3点応募されていましたが、そのような理由でこの作品がもっとも印象に残りました。

■優秀賞「潔き」 坪内 桃子優秀賞「潔き」 坪内 桃子
写真のセオリーからいえば水平が傾いているとか、主役と背景の重なり方にもうひと工夫欲しいとか、いろいろ注文したいところはあります。しかしそういう細かい技法がどうでもよく見えるほど、赤ちゃんの自然な表情がすばらしい作品です。なびく髪から、爽やかな風も感じられます。

■優秀賞「漢陽寺と北天の日周運動」 大木 洋子優秀賞「漢陽寺と北天の日周運動」 大木 洋子

星の軌跡は以前より簡単に撮れるようになったとはいえ、技術や根気が必要です。星景写真を応募されている方は多かったのですが、丁寧にフレーミングされ、地上の風景とうまくマッチしているという点でこの作品を選びました。

■特別賞「満開のヤマザクラ」 河村 哲夫特別賞「満開のヤマザクラ」 河村 哲夫
暗闇から浮かび上がるかのような山桜と、その下に生える緑の草木のコントラストが見事です。望遠レンズで切り取られたとのことですが、おそらく肉眼で見るよりずっと幻想的に仕上がった作品かと思います。

■特別賞「やさしい宮司さん」 福屋 重臣特別賞「やさしい宮司さん」 福屋 重臣
タイトルを拝見する前から、宮司さんの優しい表情や仕草が気になっていました。地元の方でしょうか、深々と頭を垂れる参拝者の生真面目さもいいです。

■総評

1回目の開催であることももちろんですが、私自身これまで鹿野へ伺ったことがなく、果たしてどのような作品が集まるのか不安もありました。しかし現地へ着き、集まった応募作品を眺めると、里山の風景や暮らしを温かく切り取った作品が多いことに安堵しました。桜や紅葉はもちろん、それ以外の自然や気象現象を捉えた作品が多かったのも、日頃から鹿野を撮影している方が多い証だと思います。人物を織り交ぜた作品もありましたが、なんでもない日常をドラマチックに、あるいは底抜けに明るく捉えた作品があるとよかったです。また集落にもすばらしい被写体がもっと潜んでいるはずです。次回は美しい風景とともに、普段着の鹿野をもっと拝見できたらうれしいです。

プロ写真家 鹿 野 貴 司(しかのたかし)